義父からの電話
ある日、義父から電話がかかってきた。
旦那が3日間帰ってこなかったこと、
お金がなくなったこと、
私はすべて説明した。
旦那は、まだ帰ってきていなかった。
だから、この電話も
私ひとりで受けるしかなかった。
でも、義父の反応は
私が思っていたものとは全く違った。
信じてもらえなかった
「そんなはずないやろ」
義父はそう言った。
「お金がないわけないやろ」
声はどんどん大きくなっていった。
電話越しでも分かるくらい、
義父は怒鳴っていた。
まるで、
私が嘘をついているかのようだった。
私は必死に説明した。
本当にお金がないこと。
旦那が持っていったこと。
支払いもできないこと。
でも義父は
「そんなことあるか」
と何度も言った。
何を言っても
信じてもらえなかった。
義父は、
普段は子どもたちにとって優しいおじいちゃんだ。
ご飯に連れていってくれたり、
クリスマスにはプレゼントも買ってくれる。
でも、お金のことになると話は別だった。
義父は
自分が損をすることが大嫌いな人だった。
今回の車もそうだ。
車は義父が買ってくれたもので、
名義も義父だった。
だからこそ、
私たちからの支払いが
止まるかもしれないと思ったのだろう。
義父の口から
次の言葉が出た。
車を売って返せ
「車を売って返せ」
義父はそう言った。
一瞬、
何を言われたのか分からなかった。
車を売る?
それはつまり、
子どもたちとの生活を
手放すのと同じだった。
その車は
義父に買ってもらったもので、
名義も義父。
だからこそ
強く言えなかった。
でも、
車がなければ生活できない。
子どもの送り迎えも
買い物も
病院にも行けない。
当時、子どもは6歳と3歳。
まだ小さくて、
どこへ行くにも車が必要だった。
それでも義父は言った。
「車を売って返せ」
私は言葉が出なかった。
車がなくなれば、
子どもたちの生活が成り立たない。
どうして
そんなことが言えるんだろう。
そう思った。
泣きながら電話を切った
私は何も言えなかった。
ただ
「本当にお金がないんです」
それだけを繰り返した。
義父は最後まで
信じてくれなかった。
電話を切ったあと、
しばらく動けなかった。
スマホを握ったまま、
ただ座り込んでいた。
涙だけが止まらなかった。
どうして
こんなことになるんだろう。
このままじゃ
本当にどうにもならない。
どうすればいいのか分からなかった。
旦那は帰ってこない。
お金もない。
頼れる人もいない。
本当に
このままじゃ終わってしまう。
そんなところまで
追い詰められていた。
母の言葉
電話を切ったあと、
私は自分の母に電話をした。
もう限界だった。
「助けて」
それしか言えなかった。
声を聞いた瞬間、
涙が止まらなくなった。
事情を話すと
母はすぐに言った。
「お父さんに言って振り込んでもらうから
待ってなさい」
その言葉を聞いたとき、
力が抜けた。
ああ、
まだ終わりじゃない。
そう思った。
両親のおかげで
その場はなんとか乗り切ることができた。
でも、
問題は終わっていなかった。
むしろこのあと、
私はさらに追い詰められていく。
旦那の借金の催促が、
私のもとに届き始めたからだ。
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【追い詰められた妻の決断】



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