怖い、という気持ちがある。
殴られるわけじゃない。
怒鳴られるわけでもない。
でも、怖い。
「怖いって、どういうことだろう」
自分でも、うまく言葉にできなかった。
ギャンブル依存症の夫と8年間生活してきて、
私が感じてきた「怖さ」を正直に書きます。
嘘をつくとき、夫は何も気にしていなかった
夫は嘘をつく。
それ自体は、
もう驚かなくなっていた。
でも、ある日気づいた。
夫は嘘をつくとき、
何も気にしていない。
罪悪感がない。
悪びれもない。
息を吐くように、
当たり前のように嘘をつく。
それが怖かった。
「やめた」と言いながらギャンブルに行く。
「仕事に行く」と言いながら消える。
「お金は大丈夫」と言いながら使い込む。
嘘をついていることへの
罪悪感がないように見える。
呆れるとか、怒るとかじゃなくて、
「この人の中では嘘が普通なのかもしれない」
と思ったとき、ぞっとした。
信頼できる人間かどうかの基準が、
根本から揺らぐ感覚だった。
追い詰められた夫が、消えてしまわないか怖かった
もう一つ、怖いことがある。
夫がギャンブルをするのは、
支払いが回らなくなりそうなときが多い。
どうにかして増やしたい。
一発逆転したい。
そういうときに限って、
また行ってしまう。
でも当然、負ける。
そして追い詰められる。
そのとき、
「消えてしまわないか」という恐怖が頭をよぎる。
暴力や暴言があるわけじゃない。
でも、追い詰められた夫がどうなるか、
わからなくなる瞬間がある。
連絡が取れなくなるたびに、
最悪の可能性が頭をかすめる。
その恐怖は、
言葉にするのが難しいくらい重かった。
▶夫が連絡も取れずいなくなる夜のことは、こちらにも書いています。
暴力がなくても怖いと思える理由
「怖い」というと、
暴力や暴言をイメージする人が多いかもしれない。
でも、怖さには種類がある。
次に何が起きるかわからないことが、じわじわと心を蝕んでいった
次に何が起きるかわからない。
今日は大丈夫でも、
明日どうなるかわからない。
その不確かさが、
じわじわと心を蝕んでいく。
嘘に罪悪感のない人と毎日生活することが、精神を消耗させた
嘘をつくことへの罪悪感がない人と、
毎日一緒にいなければいけない。
「この人は今、本当のことを言っているのか」
常にそれを考えながら生活することは、
じわじわと精神を消耗させる。
極限状態に追い込まれた相手がどうなるか、わからなかった
極限状態に追い込まれた人間が、
どんな行動をとるかわからない。
その恐怖は、
暴力への恐怖とは違う種類の怖さだ。
それでも、離れられない自分への気持ち
怖いのに、離れられない。
子どものこと、
お金のこと、
まだ残っている気持ち。
いろんなことが絡み合って、
「怖い」だけで動けるほど、シンプルじゃない。
怖いと感じながら、
それでも向き合い続けている。
自分でも、
それが正しいのかどうかわからない。
一人で抱え込みすぎているなら、
誰かに話してみてほしい。
怖いと感じている気持ちを、
誰かに聞いてもらうだけで、
少し楽になることがあるから。
▼エキサイトお悩み相談室は24時間匿名で相談できます。
怖いと感じている気持ちを、話すだけでも大丈夫です。
怖いと感じていい
怖いと感じることは、
おかしくない。
暴力がなくても、
怖いと思っていい。
その気持ちを、
誰かに話せる場所を持っておいてほしい。
今日も、答えは出ていない。
でも、
怖いと感じながらも向き合い続けている自分を、
少しだけ認めてあげてほしい。
▶ギャンブル問題の記録はこちらにまとめています。



コメント